ふく紗の本店がある愛媛県は
みかんの産地として全国に知られています。
本社のある場所から少し郊外に行けば
風光明媚な山々や海に浮かぶ島々を眺めることができ、
そこにはたくさんのみかんの木があり毎年きれいな実をつけます。
山並みや海と島の織りなす風景はとても美しく、
気候も温暖で、人々も朗らかであたたかい。
愛すべきこの土地で、この土地ならではのものづくりができないか…
美しい風景を眺めながら、 私たちはよくこの話をしていました。
そんな時、
みかんの木の手入れをしたあとに残る
木の枝や葉が思い浮かびました。
そこで、始めたのが「みかん染」です。
よく「みかんの果汁で染めるの?」と聞かれます。
私たちのみかん染は、みかんの実はおいしく食べて、
いらなくなって捨てられるはずの木の枝や葉をつかって
染色をしています。
幹、枝、葉に蓄えられた色は
あたたかくて、やさしくて、さわやかで、
みかんの心の色だなと思います。
みかん染の製品は、まだまだ試作を繰り返して調整をする必要があります。
みなさまのお手元に、みかんのあたたかさと優しさをお届けできるよう努力してまいります。